由 緒
創立の年月不詳。
開発には櫻谷神社のほか白山神社2社と八幡神社の4社が鎮座していた。
大正2年7月28日福井県の許可を得て各神社を合祀した。
即ち同地東ノ宮17にあって明治14年5月15村社加列の伊弉册尊を祀る白山神社。
同地薄屋にあって伊弉册尊を祀る無格社白山神社。
同地室屋にあって譽田別尊を祀る無格社八幡神社である。
祭神伊弉册尊は水の神、譽田別尊は火の神として古くより住民の尊崇を集めてきた。
主祭神大山咋命は開拓並びに治山治水を司る神で、近江国(滋賀県)坂本の日吉(ひえ)大社から勧請されたと伝えられている。
その伝承に「御奈良天皇の天文9年(1540)この社から持ち出された御神体を九頭竜川に流したが、三国の住人板津喜兵衛がその漂着神を拾い揚げて祀ったのが三国の桜谷神社」という。
また福井藩の放鷹地(ほうようち)から飛び去った鷹をこの神に祈願したところ、元の場所に無事帰ったという御神徳のあらたかさが称えられ、藩主より馬場地千歩を褒美として賜ったという史実もある。
各地の3社が合祀された大正2年7月28日福井県より本殿1間4方、拝殿前口3間奥行2間半の新築許可があった。
この頃の境内地は986坪で氏子は105戸より373戸なった。
戦前この社は、村社として福井県の制札を揚げていた。
昭和23年の福井震災はまた同25年のジェーン台風などにより社殿の損傷も著しくなったため、同58年10月に神社殿の造営を行った。
尚、境内に英霊169柱を祀る忠魂碑、並びに念佛堂と観音堂がある。