由 緒
創立年代は明らかでないが、5世紀頃(約1500余年前)に創建された古社であるという。
第15代應神天皇と高木之入日賣命との御子大山守命を奉斎申し上げたところから「守命営(もりめのどう)」と呼ばれていた。
江戸期までの鎮座地は、大字堂地と7・8・9字宮地とを合わせた広大な境内地で欅や杉が繁茂し、社殿荘厳に「角鹿の宮」に面して、百間の馬場があって、近隣の村人の尊崇が深かった。
明治維新の頃に陰樹伐採の命によって境内の樹木が伐採された。
その折に境内地移転の議が起って、現在地に社殿を建立し、譽田別命(応神天皇)と大山守命とを御祭神に「八幡神社」と尊称申し上げて、明治5年3月5日をトして奉遷した。
昭和12年に本殿(間口6尺2寸、奥行5尺8寸)拝殿(間口3間5寸、奥行2間7寸)を改築した。
昭和23年の福井大震災、昭和38年の豪雪によって拝殿が倒壊したが、昭和39年に再建された。
昭和10年10月に狛犬。
同13年5月に石燈籠。
同16年8月に社標。
同55年9月21日に大幟の支柱(石柱)一対。
同63年9月20日に鳥居を再建するなど氏子の奉賛の品々が寄進されている。